ワイルドアームズ4 会話ネタ


*舞台背景(必読)*

神剣との戦いから約10年。
昔交わした約束を果たすため、どこぞやに放置されていた飛空機械で懐かしい友人に会いに向かったヴァスケス親子。
ハリムには変わらぬ友人達の成長した姿。感動の再会を果たす彼ら。

これは、そんな彼らを巡るドロドロ愛憎劇の記録である(激笑)



※100%捏造です。(当然だけど)



*男と女の聖戦(ジハード) 〜黎明編〜*



「仲がいいですね、ジュードとお嬢ちゃん」

「一応一番年が近いからか? どうやらまだまだあいつも子どもっぽいところがあるようだし」

「まぁ、アルノーさんったら」



「ほら、できたよ」

「うわぁ、ありがとうジュードのお兄ちゃん」

「花冠くらいなら、いつでも作ってあげるよ」

「ホント?」

「あ、ホントだよ」

「ホントにホント?」

「ホントだって」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ど、どうしたの、急に黙っちゃって」

「お兄ちゃんって優しいね」

「え、そ、そうかな」

「ねぇ、あたし、お兄ちゃんのお嫁さんになりたいなぁ」





『ッ!!!?』





「な、何言ってるんだよ・・・まだ全然早いじゃないか」

「お兄ちゃん、あたしのこと嫌い?」

「き、嫌いじゃあないけど・・・」

「じゃあ決まりだね!」






『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』





戦いの始まり。




*男と女の聖戦(ジハード) 〜陰謀編〜*



「・・・・一体、お子さんにどういう教育をされているのかしら・・・?」

「ご、誤解だ・・・別に俺は何も・・・」

「それとも、手の早さは貴方に似たんでしょうか・・・?」

「変な言い方するな・・・だ、第一、子供の言うことだ、別に本気というわけじゃ・・・・」

「そうですよね。そうだといいですね。でも、貴方と違って純粋一筋なジュードにどこまで冗談が通じるでしょうか」

「・・そうやって、何気にひどいこと言う性格、変わってないなお前・・・」

「あれから10年・・・・その間、私が何も仕掛けなかったとお思いですか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「どれだけカマをかけても、匂わすことを告げてみても、にべもないんですよ彼は。ところが、あの子に迫られているジュードのあの態度! 明らかに私に対する反応と違うんですよ、どう思いますかッ!?」

「・・・・・・まさか、ヤツはロリコ・・・・」

「アルノーさん、このままでいいと思いますか?」

「思わんな、まったく」

「・・・・手を組みませんか?」

「ああ、了解。絶対にヤツに娘はやれん・・・・」





「・・・・なんか、あちらからどす黒いオーラが・・・」

「どうしたのー?」

「・・・・・・・・いや、なんでも・・・・・・」




悪辣タッグ結成。




*男と女の聖戦(ジハード) 〜販売編〜*



「ジュード、ちょっと話がある」

「な、なんだよアルノー」

「・・・お前、彼女とはどうなんだ」

「彼女って?」

「・・・素で聞いてるんなら大したもんだな・・・ユウリィのことに決まってるだろーが」

「ああ、いい友達だよ」

「友達な・・・ああ、天然ってのは恐ろしいな」

「?」

「わかってるのか? 彼女は、お前のリアクションを待ってるんだ。いつまでも友達感覚じゃいられない場合だってある」

「・・・・・・・・・」

「あれから10年だ。お前だって・・・ええと、23になったのか?」

「ああ」

「そして、彼女はもう25。わかるか?」

「・・・・えーと・・・」

「クリスマスケーキ」

「は?」

「25日を過ぎたら売れ残っちまう代物だ。女も25過ぎたら売れ残ってもうただ下降していくだけのだな・・・・!!」

「・・・・アルノーさん、ちょっとお話が」

「!!!」






「・・・・まぁ、アレだ・・・・女は25過ぎてからが色々と本番っていうかだな・・・・」

「・・・(ボロボロだ・・・)」





撃墜。




*男と女の聖戦(ジハード) 〜修羅編〜*



「ねぇ、大きくなったら何になりたいのかしら?」

「うーんとね・・・・なんだろ・・・・・あっ! ジュードのお兄ちゃんのお嫁さん!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう・・・・それはまた果てしない夢ね・・・・・本当に・・・・・」

「・・・・お姉ちゃん?」

「貴女もね、大きくなったら本当に大好きなひとに巡りあえるから。お嫁さん云々は、その時に考えればいいのよ」

「そうなの?」

「そうよ。貴女はまだまだこれから大きくなるんですもの」

「ふーん・・・・お姉ちゃんはお嫁さんにならないの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そうね・・・・・なりたいとは思っているけれどね・・・・・・いいわね、無邪気って・・・・・・」

「・・・・お、お姉ちゃん?」

「私もまだこれからなんですもの、貴女だってこれからよ」

「そっかー・・・・でもお母さんは19でお嫁さんになったんだって。あと10年もすれば、あたしもなれるよね?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・そう・・・・・・・・まったく、本当にどういう教育をしているのかしらね・・・・これだから手の早いひとはいけないわ・・・・・」

「・・・・お・・・・お姉ちゃん・・・・・?」

「とにかく、あせらなくていいのよ。もっと素敵なひとに出逢えるわよ」

「そうかなぁ・・・・えへへ」

「・・・・・・・・(やっぱりまだまだ子供ね、いいくるめるのも容易いわ・・・)」

「・・・・お・・・・・お姉・・・ちゃん・・・・・・・・」




きっと思惑が表情に出ています。




*男と女の聖戦(ジハード) 〜約束編〜*



「とりあえず、あの子の方はいいくるめました」

「・・・しかしユウリィ・・・子供の言うことだし、そんなに躍起にならんでもだな・・・」

「・・・・・・確かに、そうかもしれません。ちょっとおとなげなかったですね」

「むしろ問題なのはジュードのほうだろう」

「・・・・そうですね・・・・でも」

「でも?」

「貴方の問題はまだまだこれからですよ」

「・・・・・というと?」

「ジュードでなくとも、いずれはあの子も誰かのお嫁さんになるのでしょうしね」

「ッ!!!!」

「頑張ってくださいね」

「・・・・・・・・・く・・・・『娘が欲しければ俺を倒すがいい』作戦でいくか・・・・? とりあえずシャットアウトかけてハイブラスト・・・・いや、パンチグローブつけてファイネストアーツの方が・・・・・ブツブツ・・・」

「・・・・・頑張ってください」




子煩悩パパ万歳。