オートプライベートアクション セリフ集
(エリクール編)

 

「予想外の出来事」


クリフ:しっかし、まさか、こんなコトになっちまうたぁな。カンペキに予定外だぜ。
  何処に行っちまったのか、ミラージュのヤツも見つからねえしよ。

フェイト:そういえば、ミラージュさんはどうしているのかな?

クリフ:知らねぇよ。何やらかしてんだかな・・・。


選択肢1:ミラージュさんのことが心配だね

フェイト:ミラージュさんのことが心配だね。
  やっぱり、こんな未開惑星で女性を一人にするのは、危険だったんだよ。

クリフ:バ〜カ! アイツが、そんなタマかよ。
  お前はアイツの事を知らねぇから、そんなコト言えるんだ。

フェイト:そりゃ確かにクリフの言う通り君達クラウストロ人の身体能力は、
  このエリクールの人達と比べても格段に優れているのかも知れないよ。
  けど、だからといって、女性を一人にしておいて安心できるってモノじゃないだろう!?

クリフ:そりゃ、まあ、俺達クラウストロ人だって不死身じゃねぇ。
  寝込みを襲われればヤバイだろうし、食べ物に毒でも混ぜられたら死んじまうだろうさ。
  けどな・・・。ミラージュのヤツのヤバさは、そういった類のものじゃねえんだよ。
  何て言うのかな・・・・アイツの辞書にはためらうって言葉が存在してねぇんだ。
  アイツは相手が敵だと判断したら、決してためらわない。
  例え相手が顔見知りだったとしてもそれは例外じゃねぇ。
  相手にしてみりゃ、命が残ってたらラッキーってところだろうな・・・。

フェイト:そ、そうなんだ・・・。

クリフ:ま〜な。お前もアイツの逆鱗に触れないようせいぜい気をつけるんだな。
  もし、アイツを本気で怒らせたら、この俺でさえ命の保証は出来ないんだからな。

フェイト:わ、分かった・・・。気をつけるよ・・・。

クリフ:しっかし、アイツもよぉ。一度くらいは向こうから連絡入れりゃいいのによ・・・。
  ま、無事でいるなら、何の問題もないんだけどな。


選択肢2:こんな事になるなんて、夢にも思わなかったよ

フェイト:でも、こんな事になるなんて、夢にも思わなかったよ。
  未開惑星に墜落して、戦争に巻き込まれてさ・・・。

クリフ:そりゃ、そうだ。こうなるコトが分かってたんなら、
  前もって教えといてもらわないと困る。

フェイト:いや、違うんだよ。僕はこれまで大学に行って・・・
  大人になって・・・そんな当たり前の日常が、いつまでもずっと続くと思っていたんだ。
  それこそ、何の根拠も無くね。今まで住んでいた日常なんて、
  簡単に壊れてしまうようなものだったんだな・・・って、思ってさ。

クリフ:そりゃ、そうさ。太陽系育ちのお前なんかは知らねえのかもしんねぇけど、
  セクターλ(ラムダ)やセクターγ(ガンマ)っていった所は、
  今でも銀河連邦とアールディオン帝国とがドンパチやってるんだぜ。
  平和な場所なんてもんは、それこそ在って無いようなモンさ。

フェイト:えっ!? でも、最近は戦線が安定していて、
  ここ数年は戦いらしい戦いは起こってないって聞いてるけど・・・。

クリフ:バーカ! 連邦政府の発表なんかを、バカ正直に信じてんなよ。
  そりゃ確かに、ここしばらくの間は、銀河系の勢力図が書き換わるような、
  ハデな戦いは起こっちゃいねえけどよ。
  戦闘艦数隻程度の小競り合いだったら、いつでもやってらぁ。
  ま、お前の住んでた星は戦場からは遠いからな。
  実感がわかねえのも、無理ねぇかも知んねえがな。
  と・・・余計なことを言っちまったな。
  とりあえず、今はこの星を脱出することだけを考えようぜ。ウダウダと悩むのはそれからだ。



「命の重さ」


ネル:しかし・・・まさかこの私が、
  あんた達に助けられることになるなんて思いもしなかったよ。
  あんた等には借りを作らせたままで行く筈だったんだけどね・・・
  予定通りには行かないモンだね。

クリフ:まぁな。オレとしては、あのままトンズラしても良かったんだが、
  コイツがどうしてもって言うからよ。

ネル:そうだね。助けてもらっといて、こんなことを言うのは何だけど、
  私も、クリフの判断が正しいと思う。
  あんた達が、私達シーハーツに協力する気でいるにしても、
  例えそうでなかったとしても、どちらにしろ、私を助ける事によるメリットは少ない・・・
  いや・・・失う時間と危険性とを考えれば、
  メリットなんか無いと言っても過言じゃない。なのに・・・どうして?
フェイト:どうしてって・・・そりゃぁ・・・


選択肢1:別に? ただ、何となくかな

フェイト:別に? ただ何と無くかな。
  しいて言うなら、あそこで突然放り出されたりしたら少し困りそうだったからかな。

クリフ:まあ、確かに、行くアテがあるわけじゃねぇしな。

ネル:そう・・・。だったら言っておくけど・・・。
  もし、もう一度こんなことが起こったとしたら、
  あんた達は何も考えずにシランドの街に向かってくれ。
  私のことは見捨ててくれて、構わないから。

フェイト:そう言われてもね。助けが必要な人間・・・
  特に女性を見捨てるっていうのは、寝覚めが悪くなりそうだしさ。

クリフ:ま、そりゃそうだ。

ネル:そういうレベルの問題じゃないんだよ。
  あんた達には聖王国シーハーツに住む、全ての人間の運命がかかっているんだ。
  私一人なんかのために、危険を冒されたらこっちが困るんだ。
  私はね、この任務についた時から、とうに死ぬ覚悟は出来ている。

フェイト:そんなことは知らないよ。結局のところ・・・
  この僕が、今、目の前に居る一人と、
  聖王国シーハーツに住んでいる見たことも無いような
  沢山の人達のどちらをより守りたかったのかってコトだろう?
  会った事も無い人達が何人死んだって、実感なんかわかないよ。

ネル:私は他人の命を犠牲にしてまで、生き残るつもりなんてない!

フェイト:かもね・・・。けど、それはそっちの理屈だろう?
  それともネルさんには、僕の安眠を妨げる権利でもあるって言うのかい?

ネル:なっ!?

クリフ:ハハハ、こりゃあいい。勝負あったな。
  コイツは、危険であることを知りつつ、お前さんを助けようと決めた。
  そしてオレもまた、それを聞いて一緒に行くことにした。
  どっちも自分で考え、決めたコトだ。他人にそれをどうこう言う権利は無い。だろう?

フェイト:そういうコトかな? その考えを聞いたからには、
  次からはネルさんの意見を尊重することにするよ。
  けど最終的にどうするのかを決めるのは、他の誰でもない、この僕自身だ。

ネル:ちっ・・・勝手にしなっ!


選択肢2:借りは返しておくべきだと思ったんだよ

フェイト:借りは返しておくべきだと思ったんだよ。
  仮にも貴女は僕等の命の恩人だ。たとえどんな思惑があったとしても、
  その事実は変わらない。だから助けようと思った。それだけですよ。

ネル:そう・・・。だったら言っておくけど。
  もしもう一度こんなことがあったとしたら、
  あんた達は何も考えずにシランドの街へ向かってくれ。
  私のことは見捨ててくれて、構わない。
  私はね、あんた達ならシーハーツを救うことが出来ると考えたからこそ、
  危険を冒してまで助けたんだよ。
  なのに私一人を助けるためにあんた達が捕まってしまったら、
  それこそ何の意味も無くなってしまう。
  もし、あんた達がまだ私のことを命の恩人だと思ってくれているのなら、
  次からはそうしてくれないか。

フェイト:・・・・・・・・。

クリフ:あ〜、分かった分かった。次からは、そうするコトにするよ。次からな。
  それで何も問題ねぇだろ?

ネル:そうだね。これ以上過ぎたことを論じていても仕方がないか・・・。
  今回の件については、これまでにしよう。それで構わないね。


選択肢3:見捨てられるワケが無いだろう!?

フェイト:見捨てられるワケが無いだろう!?
  人が一人殺されるって時に、そんなことできるもんか。

ネル:いい、フェイト。私があんた達を助け出したのは、
  あんた達なら、聖王国シーハーツを救うことが出来ると考えたからだよ。
  だからこそ私は、危険を冒してまでアーリグリフ城に侵入した。
  私一人を助けるために、あんた達が危険な目にあってしまったら、
  そもそも何の意味もないんだよ。
  たった一人の人間と国民全体の命。簡単か計算だろ?
  どっちが大事かは子供でも分かるさ。

フェイト:人の命に重いも軽いもないだろう。
  助けることが出来るかもしれない命を見捨てるべきだなんて、絶対に間違ってる!
  命の尊さは、計算なんかでは表せやしない。

ネル:確かに、理想はそうなのかもしれないさ・・・。けど、これは戦争だ!
  みんなを平等に救うことなんて誰にも出来やしない。
  私達は、少しでも多くの人を助けられるように動くしかないんだよ。

フェイト:じゃあ聞くけど・・・。ネルさんは子供達にもそう教えるつもりなのかい?
  より多くの人を救う為になら、たとえ助けることが出来る人でも、
  見殺しにしろってさ・・・。

ネル:それは・・・。

クリフ:まあまあ・・・。言いたいことは分かるぜ。二人共な。
  そりゃ、理屈だけで言えばより多くの人間を助けられるように動くべきだろうさ。
  けどよ、人の命を天秤にかけるのが正しいのかって言われると、
  オレにはどうも納得ができねぇ。
  こういうのは、その時の状況と答える人間とによって、毎回正解が違うんだろうな。
  ま、いわば究極の選択ってヤツみたいなもんだ。

ネル:納得なんか出来なくてもいいんだよ。そうするしか、道はないんだから・・・。



「作られた存在」


マリア:ヒドイものね。これって全部、最近の戦争で死んだ人たちなんでしょう?

フェイト:そうだね。そして、この前の戦いで、また沢山の人が死んでしまった・・・。

マリア:こうしたお墓の一つ一つに、亡くなった人が埋葬されているかと思うと、
  なんだか気が遠くなってくるわね。

フェイト:僕たちの世界だと、戦争って言っても立体モニター越しでしか、
  相手を確認することがないからね。

マリア:そうね。人を殺したっていう実感がないからこそ、
  残酷になれるものなのかも知れないわね。
  あなたも気をつけてね。
  もしあなたがその真の力を解放するようなことにでもなったら、
  その被害はこんなものじゃすまないんだから。


選択肢1:でも、君だって不思議な力を持っているんだろ?

フェイト:でも、君だって不思議な力を持っているんだろ?
  僕だけが特別みたいに言うなよ。

マリア:確かにあなたも私も、作られた存在ってコトに何ら変わりはないわ。
  あの施術兵器とかいうのに、私の力を上乗せすることが出来れば、
  バンデーンの戦闘艦のシールドすら貫通することができるでしょうね。
  でも、私の力は何かに付加しない限り発揮されることはないのよ。
  言うならば、私の力は巨大なバッテリーのようなもの。
  何かに接続して、初めて意味を持つようになるの。
  けど・・・。あなたは違う・・・。

フェイト:何かに付加・・・。バッテリー? まさか、僕の力と関係が!?

マリア:おそらく。ラインゴッド博士に聞かないことには
  詳しいことはまだ分からないけど、その可能性は高いと思う。
  実際あなたは、あのバンデーンの船を落として見せた。
  強力なシールドに包まれた戦闘艦を破壊するのに、
  いったいどれほどのエネルギーが必要なのか、分からないわけじゃないでしょう?
  認めたくはないかも知れないけど、事実は事実として受け止めて。
  もしあなたが、その自覚の無いまま力を暴走させるようなことにでもなったら、
  あなた自身が悲しい思いをするだけなのよ。


選択肢2:違う! 僕は普通の人間だ。

フェイト:違う! 僕は普通の人間だ!! 兵器なんかじゃない。

マリア:普通の人間!? 面白いことを言うのね・・・。
  あなたがその手て、バンデーンの戦闘艦を撃ち落としたことをもう忘れたの?
  普通の人間・・・。少なくとも、あなたがその外見を偽装している地球人なんかには、
  あんな真似は絶対出来ないのよ。

フェイト:あ・・・あれは・・・。何かの間違いだよ。そうだよ。そうに決まってる!

マリア:間違いですって!? 違うわ! あなたが、その手で、
  あのバンデーンの戦闘艦を撃ち落としたのよ。
  そして多くのバンデーン人を殺したの。その事だけは事実として認めなさい。
  そうしないと、いつか絶対に不幸を生むことになるわよ。
  いい、フェイト・・・。他人を傷つけうるほどの、
  強大な力を手にしてしまった者は、その事を自覚しなければならないのよ。
  本人の望む望まざるに関わらずね・・・。


選択肢3:確かにそうかも知れない。けど・・・。

フェイト:確かにそうかも知れない。けど、そんなことは起こらないよ。
  もし君の言う通り、僕の力が父さんたちによって作られたものだっていうのなら、
  その力をコントロールする方法があるってことだろう?

マリア:それは・・・ね。確かに常識で考えれば、
  制御できないような力を兵器に組み込むハズはないけど・・・。

フェイト:だろう? だったら少なくとも、
  あの力はこの僕に制御することができるハズだ。
  それなら、何も問題は無いじゃないか。

マリア:あなたって、ずいぶんと楽観的なのね。意外だったわ。

フェイト:どうせなら前向きと言ってくれないかな。
  まあ・・・開き直ってるだけなんだけどね。
  だいたい、自分の手の届かないところで起こっていることに、
  いちいち悩んでいてもしょうがないだろう?
  結局、なるようにしかならないさ。

マリア:それって、神のみぞ知るってやつ?

フェイト:ま・・・。そうとも言うかな?



「護身刀“竜穿”」


ウォルター:ほう、ネーベルの娘か・・・。なるほど、父親によく似ておるわ。
  約束通り、政治犯として捕らえていた者達は全て開放したぞ。
  これで文句はあるまい?

ネル:そうだね。この目で確認したよ。
  これでようやく、2国間の同盟が正式に締結されることになるね。

ウォルター:国と国の信義に関わること、ウソは言わぬよ。
  もっとも、事実の全てを語らぬ事はあるかも知れんがな。

ネル:どうだか・・・。アーリグリフ王国の中ではあんたが一番の食わせ者だからね。
  あんたに比べりゃ、まだヴォックスの方が幾分動きが読みやすかったさ。

ウォルター:それは買い被り過ぎじゃて。あくまで年の功というやつじゃよ。

ネル:まぁ、いいさ。こちらからの条件である、アペリス教を布教する自由の保証。
  不当に捕らえられていた者達の開放。
  そしてヴォックス一味の行った戦争犯罪についての正式な処罰。
  これらが正しく行われている限りは、こちらからは何の文句も無い。
  じゃあ、邪魔したね。こちらとしてもあまり時間が無いので失礼するよ。

ウォルター:まぁ、待て。幾ら時間が少ないといっても話をしていく位はあるだろうに。
  お主の父親について聞いておくことはないのか?

ネル:いや、特に無い。あんたら風雷に追われていた父は、
  より多くの部下を逃がす為に単独行動を取り行方不明になった。
  そこまでは、父の部下だった者から報告を聞いている。
  恐らくは殺されたんだろうが、それも戦場の倣い。
  あたし個人の感情はどうあれ、あんたらに文句を言える筋合いじゃないだろ?

ウォルター:お主の父を直接倒したのは、このワシじゃ。
  それでも、そのようなことが言えるのか?

ネル:今のあたしは、あくまでも女王陛下の使いクリムゾンブレイドのネル・ゼルファー。
  個人的な感情で、国の命運を左右するつもりは無いよ。

ウォルター:そうか、分かった・・・。
  己を殺し、よく咆えおったな。今のお主になら、これを渡しても構わぬだろう。

ネル:え・・・・・・・?
  コイツは・・・。

ウォルター:確か、”竜穿”と言ったな・・・。お主の父が使っていた剣じゃ。
  お主が、この剣を持つに相応しい人物に成長していたら渡すよう頼まれた。

ネル:父に・・・。だが、何故?
  ウォルター卿。あんたは、この剣を自分の物にしようとすれば出来たはずだ。
  敵と交わした、誰も知らぬ約束など守る必要もあるまいに・・・。

ウォルター:命を賭して交わした勇者との約束。
  それを違えることなど、ワシには出来ぬよ。

ネル:この剣が、あんたとあんたの国に再び振り下ろされないという
  保証は何処にも無いんだよ。それでもいいのかい?

ウォルター:そうなったら、再びこのワシが預かりに行くだけじゃ。
  次の持ち主が、この屋敷を訪れるその時までな。

ネル:いいだろう。父のこの剣、返してもらう。
  願わくば、この刃が2度とこの国に向け振るわれないよう祈ってるよ。



「敗戦の理由」


アルベル:お前らの邪魔、星の船の出現、
  様々な要素があったとは言え、結果として俺達は負けた。
  例え過程がどうであろうと、戦争でこの国を滅ぼすことが出来なかった。
  つまりは、敗北だ。
  お前は、俺達が勝つために、いったい何が足りなかったのか分かるか?
  単純なコトだぜ。

フェイト:この国が、勝った理由?

アルベル:そうだ。国力の差は確かにあったが、
  それでも勝機があると判断したからこそ仕掛けた。
  だが、結果は見ての通りだ。何故だと思う?


選択肢1:人々に思いやりの心が欠けていたんだ

フェイト:人々に思いやりの心が欠けていたんだ。
  アーリグリフ王国の国民みんなが、このシーハーツの人達の立場になって
  考えることが出来れば、きっと結果は違っていただろうね。

アルベル:ハッ! 教科書通りの臭っせえ回答だな。カンベンして欲しいぜ!
  思いやりだぁ? 他人の立場になってみればいいって?
  甘ちゃんなコト、言ってんなよ。
  テメエの大切な人間が、目の前で腹を空かしている。
  そんな時でもテメエは、見たこともねぇ他の誰かのコトを心配するってのか?
  よく知りもしない誰かを救うために、辛い生活を続けろとでも言うつもりなのかよ!?
  いいか、フェイト! 所詮、俺達人間なんて者はテメエとテメエの周りにいる、
  ごく僅かな仲間のコトしか、考えるコトが出来ねぇ生き物なんだよ。
  思いやりがどうとかいうのは、腹を減らしたコトがねぇヤツの妄言に過ぎやしねぇ。
  それとも何か!? その思いやりとやらを持ちゃ、
  テメエの腹がふくれるとでも言うつもりなのかよ?

フェイト:(確かに、アルベルの言う通りかも知れない。
  この国の人達は、あの国の人間よりも遥かに恵まれているんだ。
  この国では、飢えと寒さによって苦しむ人間なんて滅多に居やしない・・・
  アーリグリフの人達だって、どうせなら、
  この国のような豊かな暮らしを送りたいだろう・・・。
  でも・・・)
  確かにアルベルの言う通りなのかもしれない。でもさ・・・。
  たとえ思いやりの心でお腹を一杯にすることはできなかったとしても、
  心を満たすことはできるよ。
  下らない争いごとを繰り返すより、その方が僕は何倍もいいと信じてる。

アルベル:下らねぇ・・・。テメエやテメエの仲間、
  ホレた女の一人も幸せにすることが出来なくて、何の意味がある!?
  その独り善がりの欲望を、テメエは自分の周りの人間にまで押し付けるつもりなのか?

フェイト:押し付けるつもりなんかない! ただ・・・理解して欲しいだけだ。

アルベル:それが押し付けだって言ってんだよ。バカが・・・。


選択肢2:運が悪かったんだろうな

フェイト:運が悪かったんだろうな。
  アーリグリフもシーハーツも、国民のことを考え、そのために戦った。
  今回こんなことになってしまったのは、神様の気まぐれにしかすぎないよ。

アルベル:運ねぇ・・・。まぁ、そういう考え方もアリだな。
  けどよ、フェイト。お前の言う運ってのは何なんだ?
  確かに、その時に出来得る事を全て行った上でのことでなら、
  結果は運で片付けられるだろうさ。けど、実際にはそうじゃねぇ。
  血反吐を吐くような努力と、山のような行動の積み重ね。
  ベストな行動を選択する分析力ととっさの判断力。
  負ける方ってのは、どっかが必ず欠けてんだ。
  運だの何だの言ってるヤツは、テメエが負けた理由を
  そのせいにして逃げてるだけなんじゃねえのか?
  もっとも、今回のコトに限って言えば全てを運で片付けたいって言う
  お前の気持ちも分からぁ。幾ら何でも、ありゃあ・・・な・・・。


選択肢3:国王に冷酷さが足りなかったんだ

フェイト:国王に冷酷さが足りなかったんだ。
  国を治めるということは、キレイごとだけじゃ絶対に出来ない。
  絶えず全体を考えて、時には非情になることも大切なんだよ。

アルベル:へぇ・・・。分かってるじゃねぇか。
  人間の欲望にゃキリがねぇ。きちんと人心を掌握するためには、
  アメなんかじゃなくてムチこそが必要だってことよ。

フェイト:アーリグリフは、民衆をまとめる為に十分な食料と安定した政治という、
  2つの巨大なアメを与えた。けど、それが間違いの始まりだ。
  あの国の人にとって、自分の立場は争って勝ち取るものではなく、
  優れた統率者によって与えられるものになってしまった。

アルベル:そういうことだ・・・。民衆をテメエの好きに動かしたいのなら、
  未来への希望なんかは必要ねぇ。
  シーハーツって国そのものに対する、不安を植え付けてやりゃあよかったのさ。
  殺らなきゃ、殺られるってな・・・。
  国王は統率者として優秀過ぎた・・・。
  優秀過ぎた故に、民衆に考えることを放棄させちまったんだ。
  そして、それをも許してしまった国王(ヤツ)の甘さが国を傾けたのさ・・・
  バカげた話だぜ。



「夜襲」


フェイト:うわわぁっ!?
  誰だ・・・ってお前!? アルベル!?
  お前、一体何のつもりだよ!? 危ないじゃないか!!

アルベル:フン、端っから当てる気なんてねぇ。ただ、試しただけだ。

フェイト:当てる気はないって・・・。

アルベル:いいから黙ってついて来い、阿呆。

フェイト:何だよ・・・一体?


フェイト:オイ、何なんだよ? こんな夜中に呼び出してさ。

アルベル:お前、俺が憎いか?

フェイト:何だよ、突然・・・。

アルベル:いいから答えろ、阿呆。

フェイト:そうだな・・・。


選択肢1:憎いよ

フェイト:ああ、憎いさ。戦争という大義名分があるにしても、
  お前は多くの人を傷つけすぎだ。
  それも己の強さを誇示するためだけに。その点に関しては許すことは出来ない。

アルベル:フン、だろうな。

フェイト:でも、今は個人的な感情で動く時じゃない。
  そんなことを気にしていられる状況じゃないんだからな。
  ・・・何でそんなことを聞くんだよ?

アルベル:フン、どうでもいいだろう、クソ虫。明日は早い、さっさと寝るんだな。

フェイト:何だよ・・・自分が起こしておいてさ。


選択肢2:そうでもない

フェイト:そうでもない。

アルベル:何でだ? 俺はお前の仲間を何人も傷つけてきた、憎むべき対象だろうが。

フェイト:でもそれはお前の意思じゃないだろ? 戦争だったんだ。

アルベル:・・・・・・。

フェイト:お前は確かに戦いに関して、恐ろしいまでも執着心を持ってると思う。
  戦うことを自らの存在証明とするような男だ。
  ただ強さだけを追い求める。僕には出来ないことだし、共感もできないけど・・・・・・。
  だけどそういう生き方があってもいいとは思うんだ。

アルベル:フン・・・。

フェイト:それにお前はもう無意味に人を傷つけたりしないと思うしね。

アルベル:今にもお前を襲うかもしれないぜ。さっきみたいにな。

フェイト:大丈夫。信じてる。

アルベル:めでたいヤツだ。勝手に夢見てろ、阿呆。